この草木は本物で、生きている。しかし、その草木の一部は消え、残った草木は平面に取り込まれて、生きる絵画となる。
鑑賞の瞬間にはじめて絵画になる。鑑賞されるまで無限の像の可能性を持ち、その瞬間に一つの像として確定する。そして、鑑賞者の動く身体に呼応して、像はうごめき、変化していく。
像は、生きた草木、光、鑑賞者の身体と認識の関係の中で立ち上がる。
生きる絵画は、Cognitive Paintingの構造をも持つ。絵画は、見られることによってはじめて成立する。
ここでの生きる絵画とは、像そのものが生きている絵画であり、同時に、鑑賞者の認識の中でその都度生成し続ける絵画である。
それは、鑑賞者と同じ時間を生き、見る人の身体と認識の中でその都度立ち上がる、開かれた絵画である。